2008年04月29日

米軍のイラク長期駐留とイラン、シリア「核施設」をめぐる情報戦

 イラク泥沼化の責任をイラク人やその他の国などに必死でなすりつけようとしてきたブッシュの思惑。ついにはまりだした観がある。バグダッド東部のサドルシティーで27日、イスラム教シーア派武装組織と米・イラク合同部隊との間で激しい戦闘があり、少なくとも38人が死亡した。米軍当局が28日、声明で発表した(→AFP)。
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 米国はイラク現地における戦闘にイラク兵を巻き込むだけでなく、イラクから米軍が撤退できない理由として「悪の枢軸」と呼んだイラン、シリア、北朝鮮を土俵に引き込み、「核兵器開発」の嫌疑をかけて世界に脅威をあおるやり方でけん制し、イラク戦争泥沼化と即時撤退ができない責任を負わせようとしている。
 米ホワイトハウスは24日に、北朝鮮がシリアの原子炉建設に協力したとする声明を発表した。国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は25日、米情報当局の報告書について、「IAEAはこの情報を真剣に取り扱い、信ぴょう性を調査していく」(ロイター通信)と述べて、徹底調査する方針を示した。同時に、声明では、その関連情報を速やかに提供しなかった米国の手法を批判している。
 米国からIAEA側にもたらされた情報には、「昨年9月、シリアでイスラエルが破壊した施設は、原子炉だった」などとする内容が含まれていたが、イスラエルの一方的な軍事行動によって、IAEAがその当該施設を検証する作業が困難になったとしてイスラエル政府を批判した。
 CNNによると、シリアは核不拡散条約(NPT)に調印し、これまで同国に唯一ある出力27キロワットの原子炉の査察をIAEAに認めたことがあるが、イスラエルによる空爆が明らかになった後、IAEA関係者がウィーン駐在のシリア外交官と接触したが、同国の核計画の存在を示す情報などは入手出来なかったという。07年9月のイスラエルによるシリアの「施設」破壊攻撃、本当に核施設だったのか。この段階での米情報当局の発表は、発表の時期も含めてあらかじめ練り上げられた米国のシナリオによるものだったのか。ブッシュ政権は、ブッシュの戦争を正当化するための情報戦をさまざまに仕掛け、世界を混乱させている。
posted by JCJ at 08:17 | TrackBack(0) | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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