2008年04月29日

IOC会長「われわれには、中国に時間を与える義務がある」と欧米諸国に非難中止をよびかけ

 北京五輪の聖火は28日深夜(日本時間29日未明)、平壌からベトナム南部のホーチミン市に到着した。29日に同市内で聖火リレーが行われる。聖火リレーは市中心部のオペラハウスから空港に近い軍の競技場までの10−13キロメートルのルートを、約60人の走者がトーチをつなぐが、正確なルートは明らかにされていない。ベトナム政府は中国側に対し、聖火リレーの妨害阻止を言明している。リレーには60人が参加するという。(AFP)
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 中国は24日、胡錦濤国家主席が北京の人民大会堂でフランスのポンスレ上院議長と会談、これを機に各国との聖火めぐる対立の克服に乗り出した。25日には政府の関係部門がダライ・ラマ側との対話再開の方針を明らかにした。ダライ・ラマ14世は、ニューデリーの空港で「対話の内容次第だが、真剣なものであれば歓迎する。ただ面と向向かい合うだけではそれほど意味はない」(ロイターテレビ)と述べたという。
 ロイター通信によると、中国メディアは26日もダライ・ラマ14世に対する厳しい口調を崩していない。人民日報は対話の申し出についての記事とは別に、仏教指導者にふさわしくないとしてダライ・ラマ14世を批判する記事を掲載。チベット自治区の地元紙も当局者の言葉を引用し、同自治区のラサで3月に起きた騒乱はダライ・ラマ14世が扇動したものとの中国政府の見解をあらためて示したという。対話がチベットをめぐる緊張を緩和するものになるか疑問視する声も上がっていると伝えている。

 時事通信によると、26日夕、デンマークの人権活動家ら3人が中国に人権状況改善を求める行事に参加するため香港空港に到着したが、当局に入境を拒否されている。朝日新聞によると28日、韓国外交通商省次官補は中国の寧賦魁・駐韓大使を呼び、前日にソウルであった聖火リレーで中国人留学生らが過激な行動に出たことに抗議した。韓国ではインターネットで、一部の中国人留学生らの暴力行為も動画で投稿され、反発が広がっている。

 なお国際オリンピック委員会(IOC)ジャック・ロゲ会長は、「IOCはなぜ沈黙している」との批判が出る中、英フィナンシャル・タイムズのインタビューにこたえ「われわれには、中国に時間を与える義務がある」(AFP)と語り、欧米諸国に対し、北京五輪を控える中国への人権問題を振りかざした非難を中止するよう呼びかけた(フィナンシャル・タイムズは26日付で掲載)。
posted by JCJ at 08:53 | TrackBack(0) | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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