2015年09月13日

【今週の風考計】9.13

緊迫した1週間─国会に集まろう!辺野古と連帯し「戦争法案・新基地建設NO」の声を、「ナチスをまねて法を形骸化させようという政治権力」(漫画家・小林よしのり氏)にぶつけ、「独裁者に一度限りの人生を破壊されぬよう」(作家・森村誠一氏)、全力を尽くそう。16日に中央公聴会→委員会採決→本会議上程→可決の企てを粉砕しよう。つい最近、過激派組織「イスラム国」は、米国が主導する軍事作戦に加わる一員として日本を名指し、「日本の外交使節をボスニアやマレーシア、インドネシアで狙え」と呼びかけた。これはまさに安倍政権の集団的自衛権行使容認を視野に入れて、宣戦布告したのも同然。日本が米国のテロとの戦いに巻き込まれ、直接攻撃される危険性が、現実となる強烈な証拠だ。これでも、破たんした弁明を繰り返し、国民を欺いたまま「安保法制」を強行成立させようというのか。辺野古新基地建設でも同じ。辺野古埋め立ての承認取り消しを決断する翁長雄志知事に対し、もう政府は代執行を検討しているという。まさに有無を言わせぬ強権政治だ。国会周辺のイチョウ並木には、たわわに銀杏が色づき、私たちの声に頷くように揺れている。ガンバロウ!(2015/9/13)
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2015年09月06日

【今週の風考計】9.6

オセロのように△が▼へ1日にして変わる。新聞紙面の「証券」欄である。東証1部上場1900社は、のきなみ株の乱高下に振り回される。世界市場の混乱を収拾するため開かれたG20会議も、中国の株価バブルと経済減速、さらに米国の利上げに対して、具体的な対応が出せないまま閉会した。米国と中国がばらまいた800兆円を超す投資マネーが世界中に氾濫し、そのマネーが引き上げられる時、新興国ブラジルや南アフリカなどの経済停滞は一段と加速する。世界同時株安どころか、世界経済崩壊へとつながる危機が来る。この間、安倍政権は「アベノミクス」を謳い、大企業は円安・株高を背景に、昨年300兆円という過去最高の内部留保を積み上げた。為替差益や株の高騰で得た利益も重なる。法人税減税も利いている。しかし、世界経済全体の先行き不透明感が加速し、「アベノミクス」の楽観的な見通しは狂い始めている。これも日銀の金融緩和に依存し、内需や雇用の拡大を軽視してきたツケだ。いまや格差は全世代に広がり、まして高齢者の貧困は深刻だ。「老後破産」の恐怖にさらされる。まさに「アベノミクス症候群」が、国民の生活を蝕んでいる。(2015/9/6)
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2015年08月30日

【今週の風考計】8.30

国会包囲10万人、全国380カ所100万人の「NO! WAR」が響きあう。60年安保以来だ。それも動員されたのでなく、自発的な<草の根>からの行動だ。この力で安倍政権が強行する「戦争法案」を廃案に追いこもう。それにしても「安保法制」のズサンさが露わとなり、政府答弁の混迷は極まる。なぜ集団的自衛権を行使するのか、その理由が想定外とウソだらけ。中東・ホルムズ海峡の機雷掃海、海外の紛争地から逃れる日本人を輸送中の米軍艦船の護衛、弾道ミサイル警戒中の米イージス艦防護─これらの事例を挙げたが、国会での野党の追及で総崩れ。全くの方便に過ぎないことが露呈した。さらに自衛隊は米軍の兵站のため、クラスター弾、毒ガス、核兵器の補給・輸送にも従事できる。加えて法案成立を見越し、米軍の指揮下に入り、PKOの一員として武器を携帯し、紛争地の警護に当たることすら想定し準備している。暴走は果てしない。国会では「速記を止めてください」の声が連発され、審議が中断する。野党からの質問に、政府が答弁不能に陥るのが原因だ。「衆議院で111回・中断時間4時間43分、参議院でも1か月足らずで77回・中断時間2時間25分」(しんぶん「赤旗」8/29付)。この法案の欠陥が如実に示されている。(2015/8/30)
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2015年08月23日

【今週の風考計】8.23

お盆明け、南信州・天龍村に住む友人宅へ遊びに行った。高速バスとJR飯田線を使い平岡へ。まず彼の車で、最近リニューアルした「おきよめの湯」へ行き汗を流す。入浴料金500円。奥さんが用意の食卓には、ていざ茄子の丸焼き、塩イカときゅうりの粕もみ、酒は「喜久水」、つまみに「おたぐり」─どれも土地の名物が並ぶ。お盆には成人式や「ふるさと夏祭り」で大忙しだったという。人口も1400人ちょっと。珍味の柚餅子も、昨年、柚子が不作で今年はダメ。村の苦悩は深刻だ。翌日、山の急斜面に茶畑が、段々を作って広がる中井侍を経て、隠れ里・坂部を訪ねる。百八の松明を灯し、笛・太鼓を鳴らす掛け踊りが終わったばかり。今は猪の被害に頭が痛い。飯田線の駅名は難読が多い。鶯巣(うぐす)、為栗(してぐり)とくれば、お手上げ。大蛇(だいじゃ)という場所から、下を流れる天竜川の渓谷美を眺める。3日目、152号線を北上して下栗の里へ。標高千メートル・傾斜38度もある山肌を耕し、蕎麦や二度芋を育てる。さらに南アルプスが一望できる「しらびそ高原」へ。この清涼な遠山郷の北にトンネルを掘り、総事業費9兆円かけてリニア中央新幹線を通すとは、残土の処理や天然水の枯渇など、その計画の怖さが身に迫る。(2015/8/23)
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2015年08月16日

【今週の風考計】8.16

◆3300字に及ぶ戦後70年「安倍談話」の冗漫さは極まる。発表までに二転三転、迷走したあげく「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「おわび」の言葉だけは盛り込んだ。それも傍観者的に引用する形で、脈絡はなく、覚悟も心もなし。◆「私は」の主語がないどころか、慰安婦問題への記述もなく、かつ日本の加害責任には全く触れず。首相自らの歴史認識はあいまいにしたままだ。「どのような行為が侵略に当たるかは歴史家の議論に委ねるべきだ」などと、いまだに強弁する始末。◆率直に加害の過去を反省した村山・小泉両談話の姿勢とは大違い。両談話は「私は」という主語をはっきり使い、謝罪意思を明確にした。だが「安倍談話」には、それがない。◆憲法の「け」の字もない。世界に誇るべき「憲法9条」の、日本の平和主義と不戦の誓いは、今こそ広く世界にアピールすべきではないか。15日の戦没者追悼式でも、安倍首相は3年続けて触れず、加害責任への言及も避け、天皇陛下の「深い反省」という言葉との隔たりは際立つ。◆さらに「積極的平和主義」の美名をかぶせて、「戦争法案」を強行するのは、どういう神経だ。これでは言葉の裏から鎧が透けて見える。世界から鋭く批判されるのは当然だ。(2015/8/16)
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2015年08月09日

【今週の風考計】8.9

長崎の爆心地公園に灯る「誓いの火」は、32年前、ギリシア・オリンピアの丘で採火された聖火だ。長崎を「最後の被爆地」とし、世界から核兵器を廃絶するまで、灯し続けられる。だが安倍首相は、国是の「非核3原則」を、広島・長崎<原爆忌>での式典あいさつで、それぞれ削ったり加えたり、みっともないと言ったらありゃしない。ホンネを隠すのにキュウキュウとしているからだ。「戦争法案」をめぐる国会答弁でもノラリクラリ。時に「絶対にない、断言する」と開き直り、条文上にはどこにも書いていないのに、「核輸送は120%ない。総理大臣としてあり得ないといっているのだから、間違いない」とまで、居直る始末だ。戦後70年の「安倍談話」をめぐっても同じ。原案にはアジア太平洋戦争に対するアジア諸国への「おわび」が入っていない。「植民地支配と侵略」についても、必ずしも明確な表現や位置づけがされていない。言い逃れの文字や表現で、ごまかそうとする。これでは世界やアジアの人々の心を打ち、中国・韓国との真に強い連帯など、作れるはずがない。言葉が軽く、空疎な響きと共に、いかがわしさすら臭ってくる。人類の英知に耐える、凛とした政治家としての哲学、品格、気概など、どこにもない。(2015/8/9)
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2015年08月02日

【今週の風考計】8.2

ついに翁長雄志・沖縄県知事は、辺野古沖の埋め立て承認の取り消しに踏み切る。安倍首相は、新国立競技場の建設問題では、潔く白紙撤回のうえ計画を変更するが、辺野古新基地建設への埋め立てには「瑕疵は全くない」と開き直り、聞く耳を持たない。まさに「日本の政治の堕落」だ。だが埋め立ての法的根拠は失われ、法廷での争いにつながる異例の事態を迎える。今年1月に翁長知事が、埋め立て承認の経緯を検証する第3者委員会を設置。弁護士や環境の専門家6人で構成し、かつ埋め立て承認に関わった県職員からも聞き取り調査をし、6月末までに計13回の会合が開かれた。7月16日、埋め立て承認の手続きには、4つの法的瑕疵があるとの報告書600ページが提出された。公開された報告書全文と議事録から、埋め立ての必要性に合理的な疑いがあり、かつ法律に基づく既存の環境保全計画に違反している可能性が高いと指摘する。公有水面の埋め立て法に照らし4つの瑕疵を認定している。頷ける。埋め立てに必要な土砂は九州、山口、四国から岩を砕いた「岩ズリ」1664万立方メートルを持ち込む。アルゼンチンアリなど特定外来生物を水際で防ぐ沖縄土砂規制条例は、環境保全やサトウキビなど農作物への被害を防ぐためにも、きわめて当然な立法だ。(2015/8/2)
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2015年07月26日

【今週の風考計】7.26

★ラスト10分で、日経新聞が破格の1600億円を提示し、英国の老舗経済紙フィナンシャル・タイムズを買収した。淡いサーモンピンクのFT紙は、世界のビジネス界に強い影響力を持ち、約50万人の電子版購読者がいる。★そのノウハウを導入するためというが、日経新聞社の昨年の単独売上高に匹敵する買収額だ。「アベノミクスの旗振り」役をするにしても、のれん代にしても、高額すぎないか。もっと他にやることがありはしないか。★社説や記事などを読むと、原発の再稼働は必要だと力説し、集団的自衛権の行使や普天間基地の辺野古移設に賛成の論陣を張る。国会で審議されている安保法制をめぐる紙面を見ても、1面で憲法学者の意見に言及した記事はほぼ皆無。ほかの面でも憲法判断に関する記事は他紙の3分の1。★東京新聞は「違憲」とする記事を、1面から「こちら特報部」まで、全面展開している。まあ、東京大手町の日経新聞本社と経団連会館が隣である以上、安倍政権に近寄るのも無理はない。★でも、今から9年前の7月20日、「昭和天皇、A級戦犯 靖国合祀に不快感」の見出しで、富田朝彦・元宮内庁長官の残したメモをもとに、参拝中止の理由をスクープした快挙を忘れてはいけない。(2015/7/26)

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2015年07月19日

【今週の風考計】7.19

日曜の朝、こころ深く想う。前日18日、愛車のボンネットに貼った「アベ政治を許さない」のポスターが濡れている。またしても、ふつふつと怒りがよみがえる。憲法九条をズタズタにする「戦争法案」を、国民の声を聴かずに可決する強権政治は、ヒトラーを思い出す。五輪相の事務所に「日本の恥 安倍晋三」と落書きされる始末だ。だが、あきらめてはいけない。明日の自由を守る若手弁護士の会が、フェイスブックで発信した<安保関連法案 まだまだ阻止できる!>の記事が、40万を超える人々に拡散されている。参議院で可決されなければ法案は成立しない。審議が尽くせず採決できずに60日が過ぎれば、衆議院で出席議員3分の2以上の賛成を得て再議決しなければならない。会期の9月27日までに議決できなければ「戦争法案」は廃案となる。あきらめてはいけない。しかも多くの国民が、戦後70年の間、培ってきた平和の尊さを再確認し、法案そのものが違憲であり、「戦争する国」のリスクに気づいた。また憲法は、政治権力の乱用を防ぎ、国民の主権を保障する立憲主義に則っている、この原則も理解した。鳥越俊太郎さんが言うように「我々が心を一つに連帯し、声を上げることが国会を動かすことになる」負けないぞ。(2015/7/19)
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2015年07月12日

【今週の風考計】7.12

日刊ゲンダイ(7/9付)が一面で「すべての矛盾を強行採決でチャラの狂気」と大見出しをつけ、<国会答弁の支離滅裂とデタラメ、あらゆる学者の反発、広がる反対運動に自滅的な言動も加わり、暴走を加速させている狂乱政権を許していいのか、これは「知性」と「暴力」の闘いだ>と喝破する。これほどズバリ核心を突く「論点明示報道」はない。この15日にアベ政権は「戦争法案」を強行採決する。どんな異論や反対意見があろうとも、耳を貸さず突っ走る。五輪会場となる新国立競技場の建設も同じだ。総工費は2520億円。当初予算の2倍。その後のスタンド増設、屋根建設、修繕費などを加えれば5千億を突破する。全て国民からの税金だ。このデタラメさは極まる。川内原発の再稼働も同じ。核燃料157体の装填作業が4日がかりで完了した。緊急事故に対する避難計画や火山爆発への対策もあいまいなまま、8月10日の起動へ突っ走る。口永良部島が突然の噴火をしただけに、住民の不安は増す一方だ。「アベ政治は許さない」─このポスターを、18日(土)午後1時、全国、津々浦々で掲げよう。俳人の金子兜太さんが文字を書き、澤地久枝さんたちが呼びかける。彼女のHP(hisaesawachi)にアクセスして、ポスターをダウンロードして活用しよう。(2015/7/12)
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2015年07月05日

【今週の風考計】7.5

●18歳選挙権が、来年夏の参院選から施行される。240万人の新有権者が、日本の社会や政治の在り方について、自分で考え、自分で選択し、自分で決める。まさに社会の意思決定に参加する大事な一歩となる。●だが、これまで20代の投票率は32%、その低さが言われるだけに、学校現場で、どれだけ主権者意識の涵養や政治・社会はどうあるべきか、こうした授業が自由にできるか、大きな要になる。●18歳以上の高校生は、ビラ配布や集会参加もできるし、インターネットを使って、特定の候補者を応援する動画を共有サイトに投稿する選挙運動も可能だ。取り組み方によっては学校内で候補者を招いて討論会もできるはずだ。●おそれる自民党は、まず高校教員の政治活動を制限し、違反があれば罰則を課す案を、7月中旬に官邸へ提出する。禁止・罰則の事例集をつくり徹底的な指導を図るという。また高校生の政治的活動は、学校外に制限するという。先生や生徒が、禁止事項や罰則ばかり気にしていたら何もできない。むしろ多様な価値観を提供することに力を入れ、さまざまな人を教室に招き、積極的に政治教育を進めるべきだ。●禁止よりも政治参加を高めるほうが先だ。スコットランドでは16歳以上に住民投票権を与え、若者の参画意識は高まったという。(2015/7/5)
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2015年06月28日

【今週の風考計】6.28

「集団的自衛権の行使」を認める閣議決定から1年が経つ。日本を戦争する国へ持っていく「安保法案」の実態も、はっきりしてきた。どんなに国会会期を延長しても、法案そのものが違憲であることに変わりはない。もう悪あがきはやめなさい。廃案しかない。戦争の惨禍は身に染みている。昨日、目黒考二『昭和残影─父のこと』(KADOKAWA)を、一気に読んだ。俳句を愛し、自分の信念を貫き、運動家として活動した父・亀治郎。戦前、19歳の時、亀治郎は非合法の反戦活動をした廉で8年の投獄に処されていた。この事実を初めて知った著者は、父の青春時代の足跡を、彼が残したメモを辿り、かつ150冊を超える膨大な資料で跡づけながら、30年かけて、戦争へとなびいていく激動の時代と苦闘する家族の姿を綴った感動ノンフィクションだ。「文化芸術懇話会」の自民党の若き政治家のみなさん、百田尚樹さんの講話より、この本を読みなさい。ずっとずっと勉強になる。亀治郎が、「苦しい軍隊生活」を強いられた戦地の満州・朝鮮で作った俳句がある。<銃になふ足もとの雪明けそめぬ><爆弾の地ひびき重く闇暑し>─私の胸にも響く。「東京新聞」が始めた連載<平和の俳句>の響きにも通底する。(2015/6/28)
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2015年06月21日

【今週の風考計】6.21

戦後70年─沖縄慰霊の日を迎える。約20万人が命を落とした沖縄戦。今どう伝えられているのか。来年から使う中学校教科書には、文科省の検定が行き届き、沖縄戦での日本軍による住民虐殺や「集団自決」の強制性に触れた教科書は一つもない。さらに自由社版は「集団自決」の記述すら全面削除し、沖縄戦に触れ「沖縄住民もよく協力した」と、県民自ら進んで沖縄戦に参加したような表現にエスカレート。安倍政権は「教科書議連」から8人の議員を入閣させ、歴史改変の教科書を採択する運動の推進母胎となっている。憲法9条をズタズタにし、日本を「戦争する国」へ持っていくために、国会会期を9月下旬まで延長し「戦争法案」の成立を企てる。米軍の後方支援を担う拠点に沖縄を位置づけ、辺野古新基地の建設に躍起だ。翁長雄志知事は、23日の平和宣言で、「辺野古新基地反対」を明確に打ち出し、移設作業の中断を求める。JCJ出版部会は、26日、報告&討論<辺野古の怒りVS.「他人事」の本土>と題して、渡辺豪(元「沖縄タイムス」記者)と鈴木 耕(WEB「マガジン9」代表)によるシンポを開く。場所:岩波セミナールーム(東京・地下鉄「神保町」交差点、岩波ブックセンター3F)(2015/6/21)
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2015年06月14日

【今週の風考計】6.14

◆厚労省が進める法案や施策は、「百害あって一利なし」の内容のものばかり。まず労働者派遣法案。三度目の提出となる改悪案では、「原則1年、最長3年」という派遣の受け入れ期間をなくし、労組などから「意見聴取」を行えば無制限に延長できる。これでは「一生ハケン」、正社員は雇わず派遣への置き換えが進む。◆さらに残業代ゼロ法案の導入だ。長時間労働がまん延し、過労死が増えるのは明らか。10月にマイナンバー制度の導入も問題。12ケタの番号で、すべての国民の個人情報を掌握する。米国では「成りすまし」被害が多発している。◆年金情報の流出も深刻だ。社会保険庁を解体し、民営化した日本年金機構がサイバー攻撃を受け、125万件の個人情報が流出した。しかも発覚から24日後に公表するお粗末さ。年金データの入力業務は全て外部委託、これではセキュリティーなど保障できようもない。ニセ電話詐欺は拡大するばかりだ。◆厚労省が子宮頸がん予防ワクチン接種の勧奨をやめてから、ちょうど2年がたつ。接種後の副作用で発熱や痛み・腫れに苦しむ若い女性たちの救済や対策は、進捗していない。塩崎恭久・厚労相よ、国民生活に「百利あって一害なし」の政策を進めるのが先だ。(2015/6/14)
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2015年06月07日

【今週の風考計】6.7

いま国会で審議されている「安保法案」が通れば、「北朝鮮に拉致された家族の奪還に自衛隊を派遣できる」と思っている自民党議員がいる。笑い話ではない。衆院憲法審査会に出席した憲法学者3人全員が「違憲」と言明しても、菅官房長官は「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」と抗弁する。それなら、10名でもいいから人名を挙げてみてはいかが。5日には憲法研究者184人が、「違憲」である安保関連法案の廃案を求める声明を発表した。中谷元・防衛相は「憲法解釈は行政府の裁量の範囲内」とまで言う。「政府が合憲と判断したから合憲だ」と主張するのに等しい。一内閣の判断で憲法解釈を変え、憲法が国家権力を縛る「立憲主義」を根底から覆すものだ。まさに重大な分岐点に差しかかっている。いま法案そのものが憲法違反であることが暴露されてきた。「人選ミス≠ナまずかった」「参考意見で大ごとに取りあげる必要なし」とする自民党はもとより、「今国会での成立を図る」公明党も、もっともっと謙虚に学者の意見や国民の声に耳を傾けよ。(2015/6/7)
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2015年05月31日

【今週の風考計】5.31

熱い6月が始まる。55年前の<60年安保>を思い出す。日本が米国の戦争に巻き込まれ、米軍の出撃拠点にされる危険性を察知し、日本全国で「アンポ、反対!」の行動が盛りあがった。6月15日には、なんと580万人のうねりとなり、岸信介内閣を追い詰める。だが19日、参院の議決を経ないまま、新安保条約は自然承認されてしまった。23日、岸首相退陣。さて今どうか。永田町では「憲法9条」分け目のたたかいが正念場を迎える。安倍政権がゴリ押しする「戦争法案」の正体が、暴露されてきた。日本が集団的自衛権を行使して、他国を武力で守る範囲には、戦時の機雷掃海だけでなく、他国領土での戦闘にも参加できるというのだ。後方支援どころか、敵対勢力を排除するため武器も使える。専守防衛など吹っ飛んでしまう。まさに自衛隊を、地球の裏側まで派遣する戦闘部隊に仕上げる企てだ。安倍首相は、この危険な法案を成立させるため、会期末24日に向け、しゃにむに突っ走る。しかも祖父・岸首相の退陣を思い浮かべ、轍を踏みたくないのか、大幅な会期延長まで目論む。祖父・孫ともに「ポツダム宣言」を認知しないのだから、処置なしだ。まさに退陣させるしかない。(2015/5/31)

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2015年05月24日

【今週の風考計】5.24

オバマ大統領の6年前の「プラハ演説」は、どこに行ったのか。「核のない世界」を作ろうと呼びかけて、世界から称賛された姿は、いまや微塵もない。ニューヨークで開かれていた核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、最終合意文書が採択できずに終わった。アラブ諸国が提案する「中東の非核地帯構想」に、米国が先頭きって反対したからだ。その背景にイスラエルがある。核弾頭80個も持つ同国が、中東地域の緊張を拡大し、周辺諸国に大量破壊兵器づくりや核開発へ、踏みだす口実を与えている。加えて米欧などがイランに一定の核開発を認めたりすれば、エジプトやサウジアラビア、トルコに続き、イラク、リビア、シリアなども含め、核兵器開発に乗り出す可能性は大きい。こんなドミノは、ご免こうむる。まずイスラエルはNPTに加盟し、核兵器禁止に向け、一歩前に進むべきだ。4月15日、エルサレムで行われたホロコースト追悼式でも、再確認したユダヤ人600万の虐殺に示される非人道性は、まさに広島・長崎が示す「核の非人道性」と同じではないか。世界は、この二つの記憶を活かす時だ。オバマ大統領は、ユダヤ系団体との話し合いでも、率直に訴えるべきだ。これこそ受賞したノーベル平和賞の価値を高める好機ではないか。(2015/5/24)
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2015年05月17日

【今週の風考計】5.17

憲法9条をズタズタにする「戦争法案」11本を、わずか10分の閣議で決め、80時間の国会審議で強行成立を企てる安倍政権─この暴挙は断じて許せない。18人の閣僚は、昭恵夫人を先頭に、みな自分の妻や夫に街頭へ出てもらい、11本の法案の内容や関連を、国民に説明したらいい。米国の戦争に巻き込まれる危険や自衛隊員の家族の不安は、ますます高まるに違いない。自衛隊の発足以来、61年、自衛隊員は1度も人に向けて発砲せず、1人も殺さず1人の戦死者も出してこなかった。それが切れ目なく他国の戦争にはせ参じ、戦場での武力行使に道を拓くのだ。とってつけたような「平和安全法制」の正体が、明らかになるだろう。これほど国民を欺く内容の法案を、安倍首相は米国に行って「夏までに成就させる」と事前約束するなど言語道断だ。いま日本が、はせ参じなければならない戦争が、どこにあるのか。どこにもない。あるのは人権侵害、貧困、疾病などをなくすための文民的な闘いだけ。これには軍隊など必要ない。卑屈な「終わりなき対米従属」を維持するため、米国の戦争に協力すべく、新たに防衛装備庁を設置して武器輸出を広げ、かつ国内の戦時体制づくりを目指して、防衛省の文民統制を廃止し、「国家緊急権」を持ち出し、改憲を既成事実化するなど、断じて許されない。(2015/5/17)
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2015年05月10日

【今週の風考計】5.10

★5月3日の「世界報道の自由の日」に合わせ、日本外国特派員協会(FCCJ)は、「報道の自由推進賞」を発足させた。その一つ「殉職した英雄賞」に、過激派組織「IS」に殺害されたフリー・ジャーナリスト後藤健二さんを選出した。★5日には、スペインの国際記者クラブも、「紛争地で人権擁護に尽くした賞」を特別に設け、後藤健二さんに授与した。いま日本の報道はどうなっているのか。★「国境なき記者団」の調査では、日本の報道の自由度は、今年、世界のなかで61位と過去最低。5年前の最高11位からの急落は目に余る。自由度を5段階に分けた3段階目の「顕著な問題」レベルに転落した。★政府は<3・11フクシマ>以後の状況を全面開示せず、ひたすら原発再稼働に走る。強行成立させた秘密保護法をたてに、権力側の「不都合な真実」に迫るメディアを縛る。いまや露骨に、政権党が報道の在りようを説く文書を送りつけ、放送された番組内容に文句をいい、事情聴取という形で圧力をかける。したい放題だ。★今こそメディアは、官庁が用意する文書の「発表報道」から脱皮し、独自の取材による「調査・検証報道」に切り替え、記者クラブも内外に解放し、権力からの圧力に抗して「知る権利」の拡大へ全力を挙げる時だ。(2015/5/10)
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2015年05月03日

【今週の風考計】5.3

飯嶋和一『狗賓童子の島』(小学館)を読み、感動に浸った。大塩の乱から9年後、隠岐に流された15歳の常太郎は、そこで医術を学び疫病の治療にあたる。島民たちも彼を温かく迎えいれる。だが年貢の過酷な取り立て、尊王攘夷をめぐる藩政の混乱などで、島民に鬱積する不満は、ついに蜂起へと進む。幕末、流刑の島で起きた壮大な歴史ドラマだ。この目で隠岐が見たくなり、先週末、隠岐の島々を旅して歩いた。「狗賓」が棲むという島後・大満寺山の乳房杉には、道が通行止めで行けなかったが、かぶら杉や八百杉を見て、その巨大さと深淵さを実感した。玉若酢命神社の脇にある隠岐家住宅の大黒柱や戸板には、<隠岐蜂起>で繰り広げられた闘いの刀傷や鉄砲跡が、今も残っている。配流された後鳥羽上皇や後醍醐天皇の行在所を観ながら、島前の中ノ島・知夫里島・西ノ島にも残る流人と島民の紐帯へ思いをはせる。そして牛や馬が放され、野ダイコンの花が咲く丘陵、木々の間では鶯が鳴き、神社の周辺をキジの番いが歩く。道筋にはオキシャクナゲの赤い大輪。食べては岩ガキ、チヌの刺身、亀の手が入ったお吸い物、海の幸を堪能する。聞いては隠岐民謡「しげさ節」が心に響く。(2015/5/3)
posted by JCJ at 08:22 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする