2007年11月17日

活字の海を漂って(4) 鈴木 耕

「教科書という本」をめぐって

◆沖縄で
 少し前のことになりますが、沖縄へ行ってきました。9月29日の「教科書検定意見撤回を求める県民大会」を、この目で確かめることができました。その集会にはぜひ参加したいと、以前から思っていました。そこへ、現地の民放局からの参加要請があったのです。この集会の「特別報道番組」に協力して欲しい、という要請でした。私は、喜んで参加させてもらいました。凄まじいとしか表現できないような熱気と怒りでした。宜野湾市の広い臨海公園は、それこそ古い喩えですが、立錐の余地のないほどの人の波でした。(続きを読む)
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横浜事件と良心・思想・言論の自由(第二部)=橋本 進

第二部 「横浜事件再審裁判・第一次〜四次」――その経過と、いまの問題

《第1回 41年目の再審申し立て》

《再び暗黒の日本にしてはならない――国家秘密法案への危機感》

 1986年7月3日、横浜事件有罪判決(44.8、45.7、9。以下、原有罪判決)に対する再審請求が、8名の請求人により横浜地裁に申し立てられた(以下、第一次請求)。請求人=木村亨、平館利雄〈泊事件〉、畑中繁雄、和田かよ(獄死した故喜太郎の母。没後は実妹の気賀すみ。以上、中央公論社関係)、青山鉞治、小林英三郎、小野貞(故康人の夫人。以上、改造社関係)〈改造社並びに中央公論社内左翼グループ事件〉、川田定子(故寿の分も)〈米国共産党員事件〉。弁護人=森川金寿団長、大川隆司事務局長ほか。
 原有罪判決から41〜42年目の申し立てである。申立人はいずれも70〜80歳の高齢者となっていた。これら高齢者が再審請求に踏みきった動機は、その前年に登場した国家秘密法案である。言論・報道を統制し、思想を弾圧し得る条項にみちた同法案は、かつての治安維持法を想起させた。(続きを読む)
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2007年10月17日

横浜事件と良心・思想・言論の自由――危機迫る現在から事件をみる=橋本 進

《5. 特高の暴走はとどまるところなし、だった》

 中央公論、改造の編集者を大量検挙した特高は、これらの人と交流のあった他社編集者に手をのばした。44年11月27日、日本評論社の松本正雄、美作太郎、彦坂竹男、岩波書店の藤川覚が検挙された。太平洋戦争開戦前の1940(昭和15)年に日本編集者会がつくられた。

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横浜事件と良心・思想・言論の自由」は、日本ジャーナリスト会議(JCJ)出版部会のホームページで連載。

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2007年10月15日

活字の海を漂って(3) 鈴木 耕

「菊次郎さん」の戦後

 「菊次郎さん」をご存知でしょうか?
 いえいえ、「たけしさんのお父さんの菊次郎さん」じゃありません。 「さきさんという奥さんのいる菊次郎さん」でもありません。
 もうひとりの、私にとってはまるで仰ぎ見るような存在の「菊次郎さん」です。とても小柄で、折れそうなほど痩せていて、仰ぎ見るような体格では決してないのですが、その生き方や考え方は、ほんとうに仰ぎ見ざるを得ないほどの「巨人」なのです。
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 日本ジャーナリスト会議(JCJ)出版部会のホームページ“出版・ろばの耳”で連載されている月刊コラム「活字の海を漂って」。3回目の今月は写真家・福島菊次郎さんのお話です。

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2007年09月08日

 「つくる会」教科書 次は自由社から出版

  7日、扶桑社から教科書の継続発行を拒否され、別の出版社を公募していた「新しい歴史教科書をつくる会」 (藤岡信勝会長)は、中学校の歴史、公民教科書を自由社(東京都文京区)から出版すると発表した。

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2007年08月30日

09・28 インターネットやフリーペーパーの出現で変わる雑誌の「いま」を読む

JCJ出版部会07年9月例会(神保町・岩波セミナールーム)のお知らせ

 06年の出版界総売上げは前年に比し1.3%減(出版年鑑2007年)。これは、既存の月刊誌、週刊誌の大幅な落ち込み(3.9% 減)に因るものです(書籍は2.2%増)。周知のように、ひところは「雑高書低」といわれた雑誌の売上げも、97年をピークにして以降、 長期低落傾向が続いています。

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