2023年08月17日

【映画の鏡】50歳の誕生日に全4作品の上映会 『奈緒ちゃん』シリーズ 第5弾を製作中 来春公開へ=鈴木賀津彦

奈緒ちゃん 家族.jpg


  7月14日、横浜市泉区に住む西村奈緒さんが50歳の誕生日を元気に迎えた。奈緒さんは重度のてんかんと知的障害があり、幼児期には医師から「長くは生きられない」と言われ、育ってきた。

 叔父の伊勢真一監督(74)は、奈緒さんの成長と家族との日常生活を記録に残したいと、8歳の時から撮り続け、成人式までの映像をドキュメンタリー映画にした『奈緒ちゃん』(1995公開)など4作を製作してきた。
 2002年には奈緒さんの母、西村信子さん(80)が中心になって設立した地域作業所にスポットを当てた2作目の『ぴぐれっと』を、06年には『ありがとう―「奈緒ちゃん」自立への25年―』を公開。相模原市内の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で多数の入所者が殺害された事件の翌年の17年には、伊勢監督が事件に対峙するメッセージとして、4作目となる『やさしくなあに〜奈緒ちゃんと家族の35年〜』を公開した。

 「ヒューマンドキュメンタリー」と呼ばれる分野で多くの作品を手掛けてきた伊勢監督にとっても「映画生活50年」の節目でもある。新たに『奈緒ちゃん』シリーズ第5弾として『大好き〜奈緒ちゃんとお母さんの50年〜』を来年の春の公開に向けて製作中だ。「50年間に及ぶ『いのち』の記憶をまとめようと思った」という。

 奈緒さんの地元の泉区民文化センターで、誕生日に合わせ全4作品の特集上映会が開かれた。上映の幕間には監督らの舞台トークも行われ、夕方のトークには奈緒さんも登壇、会場が一体になって祝福した。
   JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2023年7月25日号
posted by JCJ at 02:00 | TrackBack(0) | 映画の鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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