2026年01月19日

【Bookガイド】1月の“推し本”紹介=萩山 拓(ライター)

 ノンフィクション・ジャンルからチョイスした本の紹介です(刊行順・販価は税別)

◆松場登美『とみとふく━76歳、古民家ひとり暮らしの登美さんと、保護犬フレンチブルドッグ福の幸せな日々』 小学館 1/8刊 1700円
数年前に後進に道を譲り、ひとり暮らしの登美さん。娘の由紀子さんがペットとの暮らしを提案。やってきたのは保護犬で、ちょっぴり不細工な女の子のフレンチブルドッグ。「福」と名付けたその子が登美さんの古民家にきたその日から、登美さんの第二の人生が輝きはじめた!
 著者は1949年、三重県生まれ。島根県大田市大森町の古民家を改修し、アパレル店「群言堂」をオープン。デザイナーとしても長年活躍。石見銀山生活文化研究所の所長を務める。
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◆山口二郎『現代ファシズム論━何が民主主義を壊すのか』朝日新書 1/13刊 900円
米国のトランプ再選、欧州での極右政党の勃興、日本人ファースト……いま世界は自国第一主義に回帰し、民主主義が危機に瀕している。「分断」「対立」「排外」の潮流が、なぜ生まれたのか。その原因を世界の戦後政治の政策からひもとき、混迷の時代を乗り越える術を提言。
 著者は1958年生まれ。法政大学教授。行政学・政治学を専攻。著書に『政権交代とは何だったのか』『民主主義は終わるのか――瀬戸際に立つ日本』(以上、岩波新書)、『民主主義へのオデッセイ──私の同時代政治史』(岩波書店)
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◆森永卓郎+古賀茂明+マガジン9編集部『森永卓郎の戦争と平和講座』集英社新書 1/17刊 960円
がん闘病の末、2025年に亡くなった経済アナリストの森永卓郎。「モリタク」の愛称で親しまれた彼が、2023年までの18年にわたって「マガジン9」に寄稿した連載コラムより、時の政権に切り込み、経済理論に裏打ちされた国家と政治のありようや平和で平等な社会の実現について提言した、38のタイトルを選んで新書化。ここ15年ほどの諸問題を森永はリアルタイムでどう考え、いかに対峙したのか。その軌跡には、これからの日本を生きる私たちへのヒントが詰まっている。
 解説は、元経済産業省の改革派官僚で政治経済評論家の古賀茂明が担当。森永が危惧し予言した延長線上にある、日本の現状を分析する。
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◆小宮正安『 モーツァルトが駆け抜けた時代』春秋社 1/20刊 3200円
「モーツアルトが駆け抜けた時代」.jpg 天才作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-91)は、どのような人生行路を歩んだのか。ヨーロッパ社会全体が大きく地殻変動を起こした激動の18世紀後半。変容してゆく政治・社会・文化的な状況のなかで地政学から文化政策まで、歴史の舞台背景を描き出すとともに、〈早逝の神童〉というイメージをはじめ、破天荒な逸話の数々を同時代の目線から読み解く!
 著者は横浜国立大学教授。著書に『コンスタンツェ・モーツァルト』(講談社選書メチエ)、『モーツァルトを「造った」男』(講談社現代新書)など。
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◆白石太一郎『古墳とヤマト政権━古代国家はいかに形成されたか』吉川弘文館 1/26刊 2200円
3世紀後半〜7世紀にかけて、日本列島各地に数多く造られた古墳。これは何を物語るのか。古墳は単なる首長たちの墓ではない。それぞれの首長たちが担った、その時代の政治的性格をも併せ持つ。その特質を考古学の視点から、一つ一つ丁寧に解明する。東アジアでも特異な大きさや分布から、日本独自の古代国家形成の歩みを描く。
 著者は1938年、大阪府生まれ。奈良大学教授、大阪府立飛鳥博物館館長などを歴任。現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授。著書に『古墳と古墳群の研究』『古墳からみた倭国の形成と展開』など。
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◆青木 理『百年の挽歌━原発、戦争、美しい村』集英社 1/26刊 2000円
2011年4月11日深夜、東北の小さな村で、百年余を生きたひとりの男が自ら命を絶った。厳しくもゆたかな自然に囲まれ、人と土地が寄り添ってきた村で、何が彼をそこまで追い詰めたのか。その死の背景を追ううちに見えてきたのは「国策」という名の巨大な影と、時代に翻弄される人々の姿、そして戦争の記憶だった。美しい村の記憶と、そこに生きる人々の尊厳を描く渾身のルポルタージュ。
 著者は1966年、長野県生まれ。1990年に共同通信入社。ソウル特派員などを経て、2006年に独立。フリージャーナリストに。著書に『日本の公安警察』、『安倍三代』『日本会議の正体』など。
  
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posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | おすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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