2026年05月06日

【映画の鏡】もう1つのなでしこジャパン『アイ・コンタクト』東京デフリンピックで新作も=鈴木 賀津彦

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               アイ・コンタクト製作委員会

 昨年11月、日本で初めて「東京2025デフリンピック」が開催された。これまで「デフリンピックとは何か」を知らない人も多かったが、東京開催を機に「きこえない・きこえにくい人のための国際スポーツ大会」として広く認知されるようになった。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が4年ごとに開催する、デフアスリートのオリンピックである。

 障害者サッカーを含め、サッカー界のドキュメンタリーを撮り続けている中村和彦監督は、今大会に密着した新作『デフリンピック・ストーリーズ』を製作中で、完成が間近だ。福島県のJヴィレッジで行われたサッカーほかハンドボールハンドボール競技なども取材した本作への期待を込めつつ、この機会にこれまでの氏の作品を観てほしい。

 2010年に公開された『アイ・コンタクト〜もう1つのなでしこジャパン』は、09年の台北デフリンピックに初出場した「ろう者サッカー女子日本代表」の激闘と成長を捉えた作品で、監督自らが手話を学ぶなど、ろうの世界の理解につとめてインタビュー。そこには、意外にもおしゃべり好きな彼女たちの等身大の姿や、生活者としての本音が鮮やかに映し出され、観る者に「インクルーシブとは何か」を深く問いかけてくる。

 知的障害者サッカーの世界を描いた『プライド in ブルー』(07年)や、電動車椅子サッカーの選手を追った『蹴る』(19年)も、ぜひ併せて観てほしい作品である。これらの作品を自主上映会などで上映し、障害者スポーツに対する時代の変化を感じ取ってみてはどうだろうか。    
        JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2026年4月25日号 

posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 映画の鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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