2026年06月16日

【Bookガイド】6月の“推し本”紹介=萩山 拓(ライター)

 ノンフィクション・ジャンルからチョイスした本の紹介です(刊行順・販価は税別)

◆小林和樹『兵庫県知事問題 失敗の本質━情報不信はなぜ生まれたか』ちくま新書 6/10刊 960円
謝罪すべきところで謝罪しない、報じない理由を説明しないマスコミ、知事に忖度し続けた側近たち、守られないプライバシー。自分の非を認めないこの国の体質!不適切な会見や対応がくり返される中、歯車が狂いだし収拾がつかなくなる。国の制度まで巻き込んだ騒ぎの中で、メディアはなぜ報じなかったのか、SNSこそが真実なのか。どこに「失敗」があったのかを掘り下げる。
 著者は1968年生まれ。ジャーナリスト。NHK報道局社会部などで取材・制作の仕事につき2024年退職。共著に『病院ビジネスの闇』『生活保護3兆円の衝撃』など。
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◆片山杜秀+田中駿介『国家が戦争に向かうとき━昭和10年代に回帰する日本の現在地』朝日新書 6/12刊 900円
戦争・テロ・天皇・民主主義……戦後秩序が崩れつつある今、歴史からどのような教訓をくみとるべきか。右傾化は何を意味するのか。そして閉塞感を打開する策はあるのか。この国が陥っている過ちの元凶を、政治思想の大家と気鋭の政治学者が読み解く。
 片山:1963年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。著書に『未完のファシズム』『尊皇攘夷』など。田中:東京大学 学術研究員。博士論文「高畠通敏の政治思想」
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◆嵐よういち『麻婆放浪記』産業編集センター 6/15刊 1600円
「世界の果てで旅人を癒してくれるのは、チャイニーズ料理だ!」━そんな持論を持つ著者が、これまで訪ね歩いた各国の様々なチャイニーズレストランと、大好物の麻婆豆腐をめぐるエピソードを大公開。疲れた身体に優しい安定安心の「ローカル中華」、世界には実にいろんな中華メニューがあり、食べる前には期待、時には食べて落胆、怒りと笑いが交錯するツッコミ満載の放浪記。
 著者は旅行作家。訪問国は94ヵ国。著書に『海外ブラックロード』『おそロシアに行ってきた』『インド超特急!カオス行き』『世界ブチギレ放浪記』など。
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◆堤未果『堤未果の「すばらしい新世界」━スマホで赤ちゃんを注文する日』集英社新書 6/17刊 940円
100年前の小説『すばらしい新世界』は、21世紀の予言書だった!富裕層は不老長寿を金で買い、卵子の段階で理想の赤ちゃんが選べ、主治医は胃の中から24時間体調を監視してくれる。高速で進むバイオ医療と各国でスピード化される安楽死法の波は、私たち日本人が避けてきた問いを突きつける。一体「いのち」とは誰のものなのか?自らの家族が最期にとった選択を通して、岐路に立つ人間の尊厳について探る衝撃の書。
 著者は国際ジャーナリスト。NY市立大学修士取得。著書に『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』『ルポ 貧困大国アメリカ』など。
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◆難波優輝『本とは何か』新潮新書 6/17刊 940円
「読書とは〈パフォーマンス〉である」という概念を手がかりに、小説、人文書、マンガからハウツー本、楽譜、レシピまで、幾多の学問領域を渡り歩きながら、この世に存在するあらゆる本について考える読書の哲学/美学。本を読むことが無条件によいものとされる現代で、読書の意味を問い直す試み。
 著者は1994年生まれ。美学者。慶應義塾大学SFセンター訪問研究員。著書に『物語化批判の哲学』『批判的日常美学について』など。
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◆川平朝清/ジョン・カビラ『沖縄を語りつぐ━ある家族の歴史』岩波新書 6/23刊 940円
激動の時代を生き抜いた父・川平朝清の歴史を息子・ジョンが聴く! 台湾に生まれ育ち、戦後の沖縄でラジオ・テレビの放送に携わった川平朝清。その半生と家族の歴史、沖縄への思いを長男ジョン・カビラが、インタビューした貴重な記録。さらに本人談話を交えて大幅加筆。明治維新期から昭和へ、戦争を知る世代から戦後生まれの息子、孫へと語りつがれる沖縄の物語と川平家のファミリー・ヒストリー。台湾、沖縄、アメリカ−−ラジオで放送後、話題沸騰!
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posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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