2026年07月07日

【映画の鏡】12代館長の「悔しさ」に接し『原爆資料館 語り継ぐものたち』5月、独・国際映像祭金賞=鈴木 賀津彦

genbaku_sub2.jpg
    
                 c 広島ホームテレビ
              
 広島ホームテレビが開局55周年事業・被爆80年記念作品として制作し、昨年11月の広島国際映画祭のクロージング作品として初上映された作品が7月18日から、順次全国公開される。ドイツで5月に開催された国際映像祭「ワールド・メディア・フェスティバル 2026」のドキュメンタリー(歴史・伝記)部門の金賞を受賞し、国際的にも注目を集めている。

 「1955 年に開館して以来、累計 8000 万人が訪れた広島平和記念資料館、通称・原爆資料館。2 万 2000 点を超える遺品や資料などを収蔵し、2006 年には丹下健三が設計した本館建物が戦後建築として初めて国の重要文化財に。2025 年度には年間入館数が 250万人を超え 3 年連続で過去最多を更新」。
 この資料館のメッセージを伝えようと、2人のテレビマンの挑戦が結実した。70 年を超える歴史から、現在の形となった軌跡をいつか形にしたいと長年構想を抱いていた広島ホームテレビの立川直樹と、100 時間を超える素材を一から見直し貴重なアーカイブ映像を掘り起こした若手の斉藤俊幸の両氏がコンビで、ロールテレビ局の底力を発揮して仕上げた。

 監督を務めた20代の斉藤は「2023 年の G7 広島サミットで 12 代館長の志賀賢治さんを取材した際、『何を見せたくなかったのか』と悔しがる志賀さんの姿に接し、その意味を掘り下げたいと映画製作に携わることになりました」と話す(この思いはJCJの秋の講座で話してもらう予定)。 
 私が期待しているのは、例えばネットフリックスなどで国際的な配信を工夫し世界に向けた発信をしてほしい。
        JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2026年6月25日号 
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 映画の鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック